三国山脈(新潟) 荒沢山(1302.6m) 2020年3月21日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:44 駐車箇所−−6:06 林道を戻る−−6:15 斜面取付−−6:34 カドナミ尾根(標高720m)−−8:16 荒沢山 8:33−−9:30 林道−−9:33 駐車箇所

場所新潟県南魚沼郡湯沢町
年月日2020年3月21日 日帰り
天候
山行種類ほぼ一般登山
交通手段マイカー
駐車場林道分岐に駐車
登山道の有無一応あり
籔の有無体に触れる笹、灌木があるが藪漕ぎというほどではない
危険個所の有無最後は痩せ尾根で転落注意
山頂の展望大展望
GPSトラックログ
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コメント一般的に使われているカドナミ尾根から往復。尾根上には意外にも夏道があり、刈り払いは完璧ではないが藪を避けるには十分なレベルで、雪が少ない今年ではありがたい存在だった。山頂付近以外は僅かな新雪しかなかった。山頂付近は高い立木は皆無で大展望を楽しめる




林道入口に駐車 林道。ここは無雪だが少し入ると雪が残る
雪が残った林道。でも例年より格段に少ないらしい 取付き場所を間違えて適当に登ることに
最初は藪は薄く傾斜も緩い 標高700m付近。傾斜がきつい
標高720m付近でカドナミ尾根に乗る。明瞭な踏跡あり 標高800m付近。邪魔な木を切った跡まである。もう夏道レベル
標高950m付近で新雪登場 標高1000m付近
今年初のマンサクの花 標高1070m付近
標高1110m付近から見た荒沢山〜足拍子岳間のキレット 左側(荒沢山側)が岩壁で懸垂が必要
標高1150m付近。トラロープ登場 標高1250m付近でアイゼン装着
標高1260m付近の岩場。危険は無いがアイゼンは脱いだ方がいい 岩場を抜けると締まった残雪の稜線
荒沢山山頂。群馬県ではないがGさん標識あり Gさん標識
荒沢山から見た北東〜南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
荒沢山から見た足拍子岳
荒沢山から見た飯士山 荒沢山から見た越後湯沢市街
荒沢山から見た土樽駅 足拍子岳へ延びる尾根。ここからではキレットは見えない
往路のカドナミ尾根を下る 標高1170m付近からカドナミ尾根を見下ろす
標高1110m付近でアイゼンを脱ぐ 標高960m付近
標高780m付近 標高670m付近
その昔、この登山道を整備したご本人とすれ違った 廃林道に出た
2つ目の橋が廃林道入口 廃林道入口
駐車箇所到着


・越後湯沢、上越国境の僅かに北側の稜線上にある山。東隣に足拍子岳があるが、この間の尾根は痩せて険悪でアルパインの領域に入るため、荒沢岳のみ登ることに。

・ネットで調べたところ、一般には南に延びるカドナミ尾根が使われるようだ。いくつかの記事を読んだ限りはこのルートはそれほど危険は無いらしい。ただし、今年は雪が少ないため、例年のこの時期なら残雪は十分にあるが今年はどうなのかが心配だ。まあ、豪雪地帯の魚沼だから、最近通っている旧神岡よりはあるだろう。

・久しぶりに魚沼に向かう。飯山経由で入り、登山口となる土樽駅の川を挟んだ対岸の林道起点に駐車。この先もしばらくは林道に雪は無いが林道の道幅が狭く路側駐車すると車の通行に支障が出るため、橋を渡ってすぐの場所に駐車した。ここは道幅が広く駐車にちょうど良い。

・翌朝、車が2台やってきたが縦走するようで1台を残して立ち去った。足拍子岳とを結ぶ尾根を歩くのであろうか。

・周囲に雪はほとんど見られないが、旧神岡の経験上、下界で雪が無くても上はラッセル地獄の可能性があるのでスノーシューを担ぐことに。昨日はこの界隈も雪が降ったはずだし。軽い雪だといいのだが。

・出だしの林道歩きは地形図を良く見ていなかったので尾根取り付きを通り過ぎてしまった。気付いて逆戻りし、尾根末端まで戻るのが面倒で適当に斜面に取り付く。最初は藪は薄いが高度が上がると笹が登場。しかしまだ密度は低く簡単に分けられる。藪の濃さよりも斜面の傾斜のきつさの方が厄介。久しぶりに重いスノーシューを背負っているので余計にきつく感じる。

・背の高い落葉広葉樹林+笹の斜面をクリアするとカドナミ尾根に到着。予想外に明瞭な踏跡があり目印もある。踏跡は良く見ると邪魔な枝を切断したものが見られ、明らかに手入れされた形跡がある。後で分ったがずいぶん前に夏道を切り開かれたそうで、その後の維持がされていないだけで道形は今でも残っている。しかも山頂までそれが続き、無雪期でも苦労せずに登れそうだ。

・残雪は予想以上に見られず、標高950m付近に至ってやっと昨日の新雪が登場。やはりこの付近では降雪があったようだが、その量は予想よりはるかに少ない。地面に積もった雪は僅かだが笹や枝に乗ってまだ落ちていない雪が邪魔で、ピッケルで叩き落としながら進んでいく。ちなみにピッケルの出番はこれ以外になし。

・標高1000m付近で今シーズン初めてのマンサクの花に遭遇。今年は飛騨北部の山がメインだが、マンサクは全く見られないなぁ。

・標高1100m付近からは荒沢山〜足拍子岳間のキレットが良く見えた。荒沢山が岩壁になっておりこれを下るのに懸垂が必要とのこと。反対側の足拍子岳もかなりの傾斜でほとんど崖状に見えた。

・標高1150m付近から新雪の下に締まった古い雪が登場し、高度が上がるに従ってキックステップが効きにくい固さになり、今シーズン初めてのアイゼンを装着。でも10本爪は過剰装備だ。

・アイゼン装着からほどなくして岩場が登場。大した危険はないが凸凹が少ないのでアイゼンだと滑りやすい。でも脱ぐのが面倒でそのまま慎重に通過した。登山靴のままなら普通に可能。

・岩場を抜けると樹林が開けて見通しの良い稜線に出る。ここが足拍子岳への分岐点で、そちらは右手方向だがキレットは見えない。荒沢山山頂の直進方向にも足跡は無いので、新雪降雪後は私が初めての訪問者らしい。

・やや痩せて立木が無い尾根なので高度感があり、ここまで活躍の機会が無かったアイゼンとピッケルが心強かった。ただしそれは精神的な効果だけで雪質を考えればアイゼンもピッケルも不要だろう。雪は足首程度まで潜り、ツボ足でも滑落の心配はない。

・足拍子岳分岐から僅かで荒沢山山頂。明確なピークというよりも肩のような感じで、ここから北側は急激に高度を落としている。周囲には高い立木は皆無で360度の大展望! 降雪直後なので上越国境の山々やタカマタギ付近は真っ白。それに対して飯士山は南斜面を見ている影響もあるが、雪は山頂付近しかない。越後湯沢の市街地に至っては無雪状態。ここから見る足拍子岳は迫力充分! こちらと同じく古い残雪は少なそうで、大半が新雪に見えた。あちらは夏道が無いはずなので、この状態では灌木藪が煩そう。偶然にも荒沢山に夏道があってよかった。

・荒沢山は新潟県の山だが、なぜか群馬県内の藪山で良く見かけた「Gさん標識」があった。群馬県外で見たのは初めてかもしれない。高い木が無いので山頂よりも低い位置に付けられていた。

・山頂で展望を楽しみつつ昼飯を食って下山開始。この間も登ってくる人はいなかった。

・帰りはカドナミ尾根の夏道を正確に下って最後はどこに出るのか確認してみることに。もうすぐ林道というところまで下ったところで大ザックの単独男性とすれ違う。本日のすれ違った唯一の登山者で、少しの間だけ立ち話をしたが、この夏道を開設したメンバーの一人だった。道を開いたのはいいが、長年に渡るメンテには継続的に人員が必要だが、その手当が付かずに放置状態とのこと。それでも踏跡にしては立派な部類なので今でも役立っており、お礼を言っておいた。当然ながらこの付近の山には詳しい人だった。

・踏跡は最後は冬枯れした草に覆われた川沿いの廃林道に出て舗装された林道に出た。場所は2つ目の橋の右岸側。1つ目の橋と2つ目の橋は100m程度しか離れていない。

・駐車箇所に戻ると車は増えていなかった。

 

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